我々は有季定型・客観写生を標榜し「待つ心」「迎える心」「共生の心」「名残の心」を作品に投影する俳句結社です

「秀」創刊

「秀」創刊に寄せて   深見けん二

 「秀」創刊おめでとうございます。
 「夏草」以来、そして私の俳句復活の昭和五十二年以来は、月二回の句会「木曜会」を共に四十年近く続けて来た盟友、斎藤夏風さん主宰の「屋根」に、終刊の挨拶が出た時は、私も衝撃を受けました。
 併しその後、夏風さんに後を托された、染谷秀雄さんが、「秀」を創刊することになり、「屋根」は三月号三三一号で輝かしい歴史を閉じるとともに、自然な姿で、その伝統が、「秀」につながることになり、うれしいことです。

 夏風さんは、山口青邨先生の信頼を得、昭和四十年から「夏草」の編集長となり、「夏草」の発展に尽力されました。秀雄さんは、そのスタッフとして、はじめから「夏草」の編集に加わり、青邨先生の教えも身につけておられます。更に夏風主宰の「屋根」では、創刊以来、終刊まで一貫してその編集長として、又同人会幹事長として、「染ちゃん」と夏風主宰に呼ばれ、一身同体となり、「屋根」を支えて来られたのです。

 私も「木曜会」に出席してからは、夏風さんとともに、必ず秀雄さんと句会を共にし、多くの恩恵を受けました。昭和時代の「木曜会」は旅をよくし、秀雄さんの設定で天の橋立に行った時のこと、「屋根」の尾瀬吟行、又秀雄さんの運転で、夏風さんと一緒の吟行などと、次々と思い出が蘇ります。何時も行動的で、ゆきとどいています。
 お句集「譽田」「灌流」は、常に身近にありますが、その句は、題名とされた
 佐 久 鯉 の 池 の 灌 流 油 照
 のように「屋根」伝統の現場立ちを常に実践、純粋な感性の中に、いのちの美を追求して止まぬ、範とすべき作風です。
 主宰として、よきスタッフに荷を少し頒け、作る、選句に務め、「秀」が発展されることを心からお祈りしています。
 又、兄弟誌「花鳥来」もよろしくお願いいたします。
  平成二十九年六月

ご挨拶   斎藤夏風

 本日は屋根終刊の会に多くの方がご参加くださると聞きました。同人の方々のみならず会員の方、また遠方からもわざわざお越しいただき大変ありがたく思っております。
 この場をお借りして、まずはこれまで屋根発行のために力を尽してくださった和光堂さん、染谷秀雄さん、永岡好友さん、鈴木桂子さんに改めて御礼を申し上げます。そしてもうおひと方、どうしても御礼を申し上げたいのは深見けん二さんです。初めてお会いしたときから俳句のこと、文学のことなど様々教えていただき、大変勉強になりました。私が俳句を作る上で多くのヒントをいただき大変親しくしてくださったことに深く感謝申し上げます。
 今、とても残念に思うのは、この会に出席して皆さんとお会いすることが叶わなかったことです。もうひとつはここ数ヶ月の号、特に終刊号に私自身が深く関わることができなかったということです。主宰としてお詫びいたします。屋根としてはひと区切りですが、今後もやりたいことは沢山ありますし、句会も開きたいので会の名前も考えています。皆さんとまたお目にかかるためにも療養につとめ元気になります。  そして最後にひとつだけお願いしたいことがあります。
 私の俳句には写生文が大きく影響し、写生文には俳句が大きく影響します。その相乗効果は大変よいものです。ぜひ俳句と文章の両方を書いてください。皆さんの作品を拝見するのを楽しみにしています。
 明 日 よ り は 辻 俳 諧 や 花 の 門
  平成二十九年四月十五日
 ※「屋根」終刊記念の会において療養中のため、欠席された夏風先生より会員に向けたメッセージを代読したものを掲載しました。

題 簽   染谷秀雄

 俳誌を出すと決心したとき、誌名をどうするか考えた。句集名から付ける人もいるので、自分の句集名を置いてみた。そして、響き、字数、読み易さ等々・・・。  いくつかの案を出し、仲間の意見を聞いてみる。結果、自分の名にちなんで「秀」と決めた。読み方も「シュウ」とか「ホ」とかあったが、音読みですることにした。
 表紙は結社の顔である。元々表紙は無地に題字のみであっさりしたものにしたかった。
 この正月明けに、日本伝統俳句協会の大久保白付さんから私の第二句集『灌流』を読初にした旨の手紙と年末に群馬県渋川市に在住の書家山本素竹さんの個展に行ってきたことが記されていた。
 『灌流』の題簽は「屋根」夏風主宰が『辻俳諧』の句集で表紙にした字でそれが気に入って自分の句集も出版社に頼んだことが縁となって素竹さんを知った。素竹さんは日本伝統俳句協会の会員でもある。そこで白村さんに話をして紹介してもらった。三月になると七枚の「秀」が書かれてきた。オーソドックスなもの、新結社にふさわしいと思われたもの、将来を見据えたものと、いろいろと考えてくださり、どれも特長がありそれは素晴らしいものであった。
 床いっぱいに七枚を並べてみる。妻の意見も聞き、仲間の意見も聞き最終的に自分の結社の進む形を表していると思われるものに決めた。見方によっては歩いている形にも見られる字だ。
 歩み始めた結社「秀」のこの題簽とともに将来にわたって誌の看板にしたいと願っている。裏表紙には雅印を置いてみた。これも素竹さんの作によるものである。


会誌「秀」

「秀」2018冬 第7号

目 次
季題(Ⅰ)  山口青邨 こちらを
霜降の白蛾  染谷秀雄 こちらを
秋雲壇  染谷秀雄 こちらを
中新井雑唱  深見けん二 こちらを
不老集  会員諸家 
生々流転集(I)  染谷秀雄選 
生々流転集(I)鑑賞  染谷秀雄
生々流転集(Ⅱ)  染谷秀雄選 
生々流転集(Ⅱ)鑑賞  染谷秀雄
一句鑑賞  鈴木豊子・雪下康子
青邨忌特集  会員諸家
斎藤夏風「冬」の三句  染谷秀雄
葛の花  松村幸一
田中芥子の「冬日」  田中三二良
坂本靖夫句集『小路』鑑賞  金谷洋次
三艸文集  坂本靖夫他
「秀」宮島管絃祭吟行記  鈴木豊子
「秀」宮島管絃祭吟行十句作品  会員諸家
薔薇窓集  会員諸家
表紙  山本素竹
編集前後  染谷秀雄

「秀」2018秋 第6号

目 次
俳句勉強  山口青邨 こちらを
夜干の梅  染谷秀雄 こちらを
営巣  染谷秀雄 こちらを
葉桜  深見けん二 こちらを
不老集  会員諸家 こちらを
生々流転集(I)  染谷秀雄選 こちらを
生々流転集(I)鑑賞  染谷秀雄
生々流転集(Ⅱ)  染谷秀雄選 こちらを
生々流転集(Ⅱ)鑑賞 染谷秀雄
斎藤夏風句集『辻俳諧以後』鑑賞  会員諸家
斎藤夏風句集『辻俳諧以後』一句鑑賞  会員諸家
一日一生  松村幸一
斎藤夏風「秋」の三句  染谷秀雄
三艸文集  山口梅太郎他
秀の会の集い  会員諸家
薔薇窓集  会員諸家
表紙  山本素竹
編集前後  染谷秀雄

「秀」2018夏 第5号

目 次
実作に就て ――あたしの俳句態度  山口青邨 こちらを
夕桜  染谷秀雄 こちらを
牡丹枯る  染谷秀雄 こちらを
鳥帰る  深見けん二 こちらを
不老集  会員諸家 こちらを
生々流転集(I)  染谷秀雄選 こちらを
生々流転集(I)鑑賞  染谷秀雄
生々流転集(Ⅱ)  染谷秀雄選 こちらを
生々流転集(Ⅱ)鑑賞  染谷秀雄
坂本靖夫句集『小路』鑑賞  会員諸家
坂本靖夫句集『小路』一句鑑賞  会員諸家
坂本靖夫文章集『行人』鑑賞  会員諸家
消息  松村幸一
斎藤夏風「夏」の三句  染谷秀雄
三艸文集  坂本靖夫他
薔薇窓集  会員諸家
表紙  山本素竹
編集前後  染谷秀雄

「秀」2018春 第4号

目 次
俳句に於ける写生  山口青邨 こちらを
梅探る  染谷秀雄雄 こちらを
節分の朝  染谷秀雄 こちらを
年も逝く  深見けん二 こちらを
不老集  会員諸家 こちらを
生々流転集(Ⅰ)  染谷秀雄選 こちらを
生々流転集(Ⅱ)  染谷秀雄 こちらを
生々流転集(Ⅰ)鑑賞  染谷秀雄選
生々流転集(Ⅱ)鑑賞  染谷秀雄
岩田由美句集『雲なつかし』鑑賞  若松明弘
斎藤夏風「春」の三句  染谷秀雄
岩田由美句集『雲なつかし』一句鑑賞  会員諸家
三艸文集  坂本靖夫他
薔薇窓集  会員諸家
表紙  山本素竹
編集前後  染谷秀雄

「秀」2017冬 第3号

目 次
穴惑  染谷秀雄 こちらを
ついで詣り  染谷秀雄 
まだ街に  深見けん二 こちらを
斎藤夏風追悼特集  会員諸家 こちらを
青邨忌特集(1) 染谷秀雄 こちらを
青邨忌特集(2) 山口梅太郎
不老集  会員諸家 
生々流転集(Ⅰ)  染谷秀雄選
生々流転集(Ⅰ)鑑賞  染谷秀雄
生々流転集(Ⅱ)  染谷秀雄選
生々流転集(Ⅱ)鑑賞  染谷秀雄
斎藤夏風「冬」の三句  染谷秀雄
一子仏光明  松村幸一
三艸文集  木村雄峰他
薔微窓集  会員諸家
表紙  山本素竹
編集前後  染谷秀雄

「秀」2017秋 第2号

目 次
書斎顛末記  染谷秀雄
水中花  染谷秀雄 こちらを
満開の牡丹  斎藤夏風 こちらを
白き椅子  深見けん二 こちらを
不老集  会員諸家 こちらを
生々流転集(Ⅰ)  染谷秀雄選
生々流転集(Ⅰ)鑑賞  染谷秀雄
生々流転集(Ⅱ)  染谷秀雄選
生々流転集(Ⅱ)鑑賞  染谷秀雄
斎藤夏風「秋」の三句  染谷秀雄
あの日の事  松村幸一
三艸文集  山口梅太郎他
薔微窓集  会員諸家
表紙  山本素竹
編集前後  染谷秀雄

「秀」2017夏 創刊号

目 次
「秀」創刊に寄せて  深見けん二
ご挨拶  斎藤夏風
題贋  染谷秀雄
青葉の頃  斎藤夏風
牡丹  深見けん二
春から夏へ  染谷秀雄
不老集  会員諸家
生々流転集(Ⅰ)  染谷秀雄選
生々流転集(Ⅰ)鑑賞  染谷秀雄
生々流転集(Ⅱ)  染谷秀雄選
生々流転集(Ⅱ)鑑賞  染谷秀雄
斎藤夏風自註「夏」の三句  染谷秀雄
雲雀  松村幸一
三艸文集  斎藤夏風他
薔薇窓集  会員諸家
表紙  山本素竹
編集前後  染谷秀雄

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